皮膚腫瘍Skin-tumor

顔のできもの・いぼ

脂漏性角化症 茶色〜黒褐色でシミが盛り上がったようないぼで、加齢によって増加しますが、20才代でもみられます。
老人性血管腫 赤いホクロのようなできもので、加齢によって増加します。
老人性血管腫 赤いホクロのようなできもので、加齢によって増加します。
扁平疣贅 ウィルス性のいぼ(扁平な丘疹)が、顔や首に好発します。
汗管腫 数ミリの多発する小丘疹で、女性に多く、眼瞼部に好発します。
脂腺増殖症 黄白色の丘疹で、高齢者の顔面に好発します。
稗粒腫 表皮直下に見られる白色の小丘疹で、顔面に好発します。
Fordyce状態 独立脂腺が増殖し、口唇などに白色小丘疹が多発集簇している状態です。
眼瞼黄色腫 上眼瞼の内側に黄色の皮膚腫瘍として自覚されます。

からだのできもの・いぼ

アクロコルドン 頚部やわきの下に多発する柔らかい皮膚色の腫瘍です。
皮膚線維腫 皮膚の浅いところにボタンを入れた感じと表現される腫瘍で、表面皮膚は色素沈着します。外傷をきっかけに発生する場合があります。
石灰化上皮腫 毛包から発生し、石のように堅い皮下腫瘍です。
脂腺嚢腫 多発する傾向があり、粉瘤と似ています。腋窩(わき)や前胸部に好発します。
化膿性肉芽腫 外傷などが誘引になって生じた血管腫です。外傷により容易に出血します。
毛巣洞 殿部に多毛傾向のある男性に好発します。炎症をおこして初めて自覚することが多いです。

指のできもの・いぼ

尋常性疣贅 ウィルス性のいぼで、手足に好発します。
粘液嚢腫 指の第一関節にできるガングリオンです。爪が陥凹変形することがあります。
ガングリオン 手掌は指の付け根、手首に発生し、関節包や腱鞘から発生すると考えられています。通常無症状です。

ほくろ

ほくろ

ほくろは、メラニン色素を産生する細胞が変化した母斑細胞の増殖による、良性の皮膚腫瘍の一種です。正式には母斑細胞母斑ないし色素性母斑といいます。メラニンを有するため褐色や黒色を呈し、皮膚からどの程度の深さに腫瘍があるかによって、その色合いは異なってきます。また、後天的にできるものと生まれつきのものがあり、皮膚から隆起しているもの、平坦なもの、いぼのようなものなど形状にも様々な種類があります。




脂肪腫

脂肪腫は、皮下の脂肪細胞が増殖した良性の腫瘍です。皮膚科や形成外科外来では、粉瘤やほくろと並んで受診件数の多いポピュラーな疾患で、全身どこにでもできる可能性があります。発症年齢は20才以下には稀で、40~50才代に多く見られます。男女比は女性に多いとされ、肥満者に多いとも言われています。

粉瘤

粉瘤はアテロームとも言い、毛穴の上方部分(毛漏斗部)の皮膚がめくりかえって皮膚の下に袋状構造物ができたもので、袋の部分は表面の皮膚(表皮)と同じ構造をしています。粉瘤は一度できてしまうと、自然に治ることはありません。しかし、良性のものなので、生活に支障がなければすぐに切除せずに、経過を見てもよいです。大きくなったり急に化膿して腫れたりすると、生活上支障をきたします。

皮膚のがん(皮膚悪性腫瘍)

皮膚のがんには、基底細胞がん、有棘細胞がん、悪性黒色腫(以下、メラノーマ)など様々な種類があります。
メラノーマ以外の腫瘍は、発生した初期段階で手遅れになるということは滅多にありませんが、今までなかったできものが突然できた場合は、念のため形成外科皮膚科で診察を受けましょう。

ダーモスコープによる診断

診断

約10倍の拡大鏡を用いて、皮膚表面を観察する検査方法です。光による乱反射を抑えることで、表皮下までも詳細に観察することができ、特に色素病変の観察に役立ちます。肉眼で観察するだけよりも得られる情報が格段に多く、皮膚悪性腫瘍の診断にも重要です。

同意書のダウンロード

未成年者の治療につきましては、保護者の同意書が必要になります。下記よりダウンロードの上、お持ちください。

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